ビアにはんだを吸われない為のくふう
皆様こんにちは!
本日も昨日に引き続き、滋賀県の協会セミナールームにて
午前中ははんだ付け講習を、午後からははんだ付け検定を行っております。
◆検定試験の様子を少しご紹介します
このブログを書いている今、まさに検定試験の真っ最中です。
講習を受講した成果を発揮するために真剣に取り組まれている
皆様のお姿を拝見していると、講師の私どもにも緊張感と本気度がビシバシ伝わってきます。
実技試験においては、前日のブログでもご紹介いたしましたが
製作品のコネクタピンアサインや基板の部品配置などの
資料類をすべて確認しながら作業を進めることが出来ます。
ご自身で書いたノートやメモなども活用して頂いてOKです。
資料類は最大限活用頂いて、お間違いなく実技試験を進めて頂ければと思います。
(筆記試験は資料閲覧NGです。ご了承ください)
◆ビアにはんだを吸われない為のくふう
本日午前中は、1級の方を対象に微細部品のはんだ付け講習を行いました。
課題の一つとして
100ピンのQFPに対するはんだ付けを行います。
ピン間ピッチが0.5mmの細かいはんだ付けです。
▲QFPの周辺はこのような配線パターンになっています。
この配線パターンをよく見ると、
QFP用のランドの近くにビアがあります。
QFPにはんだ付けをする際、コテ先を動かす量が少し大きいと
このビアにコテ先のはんだが吸われてしまい
はんだ不足になる事が時々あります。
そこで、こんな工夫をされている受講者様がいらっしゃいました。
受講者様「マスキングテープ貼ったらだめですかね」
講師「いいアイデアだと思います!」
ビア部分にマスキングテープで養生を行うのです。
こうすることで、QFPのはんだ付け途中で
ビアにコテ先のはんだが吸われてはんだ不足になる事を防ぎます。
また、はんだを再供給したりする手間も省くことが出来るので
時間短縮にもつながります。
このような、手元にある道具を使って行う小さな工夫はとても大切だと改めて感じます。
また、ご自身で普段使われている治具などを活用した事例もございます。
このように、”マイ治工具類” を持ち込み、ご活用頂く事もOKでございます。
はんだ付け講習や検定で用いている教材(はんだ付け講習使用教材)も
販売いたしておりますので受講前に入手して事前検討や練習を行っていただくと、
より実りのある講習検定とすることが出来ると感じます。
ぜひ、よりよい作業につなげて頂ければと思います。
それでは皆様、明るいはんだ付けを!