令和元年~5年の電子機器組立ての合格率の推移
皆様こんにちは!
本日は、技能検定電子機器組立ての合格率についてお伝えしたいと思います。
技能検定 全130職種の受験者・合格者の統計データは
厚生労働省のサイトに掲載されています。
上記サイトに掲載されている約130職種の中から、電子機器組立て職種の令和元年から令和5年のデータをピックアップしてみました。
実施年 | 受験者数(人) | 合格者数(人) | 合格率(%) |
---|---|---|---|
令和5年 | 9757 | 5876 | 60.2 |
令和4年 | 9553 | 4966 | 52.0 |
令和3年 | 12226 | 5321 | 43.5 |
令和2年 | 9486 | 4684 | 49.4 |
令和元年 | 14888 | 8674 | 58.3 |
令和元年から令和5年までのデータを見ると、
合格率は40~60%を上下していることがわかります。
※ このデータは1級~3級全てを含むデータであり級別のデータではありません。しかし、傾向としては同じなのではないかと推察します。
令和元年以降の電子機器組立ての合格率は、おおよそ受験者の半分が不合格となるイメージです。
受験者数や合格者数以外は公表されておりませんので、どういう内容で不合格になっているか等の詳細については不明です。
とはいえ、不合格に繋がりやすい致命的なミス、というのはあるはずです。
電子機器組立て実技の多岐にわたる作業のなかでも実技に関して不合格に繋がりやすい致命的なミスは、以下のものが考えられます。
① 動作不良が起こった
課題を製作したが指定どおりに動作しない、といった場合です。
例えば「部品を付け間違ってしまった」「束線の接続を間違った」などで起きる場合が多いです。
このような場合は、一度はんだ付けをした部分を外して再度付け直しを行って修正することになりますが、修正するために時間がかかってしまいますし、痕を残さずに綺麗に修正することが非常に困難な為、減点される箇所を増やしてしまうことになります。
② 制限時間に間に合わない(時間切れ、未完成)
特に上記①のようにトラブルが起きてしまうと、制限時間に間に合わない可能性が高くなってきます。
間に合わないと思って焦ってしまって、作業が雑になったり間違いを誘発して減点箇所を増やすことに繋がりやすいです。
③ 部品を破損、損傷させてしまった
万一、部品を壊してしまった際には、申告すれば新しい部品をもらうことが出来ますが、破損させてしまった箇所は部品そのものだけではなく基板などにも多少なりとも損傷痕、修正痕が付くことが多く、減点を増やす要因となり得ます。
ちなみに、普通運転免許の合格率は70~80%だそうです。
合格率から考えると、技能検定 電子機器組立ては普通運転免許よりも難易度が高いという事ですね。
運転免許を取得する為に教習所へ通った場合は、第1段階、第2段階、と、30時間以上もかけて練習をすると思います。
教習所へ通わずに一発合格をされる方もいらっしゃるとは思いますが、
やはり、実技というのはこれくらい練習をしっかりと行わないとなかなか合格しないと思います。
(かくいう私も、初めてハンドルを握ったときは坂道発進が出来なくて苦労しました・・・)
そして、電子機器組立ての実技試験が普通運転免許よりも難しいという事を考えると、先述のような致命的ミスをしないうえで精度のよいものを製作する必要があります。
そのために、試験当日までにしっかりと計画を立てて実技の練習を行う必要があると思います。
※技能検定実技試験の実施日については、こちらのブログ でまとめてあります。
現在当協会では、電子機器組立て2級 実技試験 合格対策講習を、
2025年4月9日~11日の日程で実施予定で募集を行っております。
上記日程の講習へご参加頂き実技試験のポイントや勘所を掴んで頂ければ、例年実技試験が行われる6月~9月までの間に自主練習を行う計画を立てやすいかと思います。
募集人数は5名です。
先着順となりますので、参加をご検討の方はお早目にお申込みください。
以下は、前回行った合格対策講習の様子です。
技能検定電子機器2級の合格へ向けて、皆様大変熱心に講習をお受け下さいました!
皆様のご参加を講師一同お待ちいたしております!
それでは皆様、明るいはんだ付けを!