お手頃な価格で初級検定を提供開始! はんだ付け技術の普及とスキル向上に貢
NPO日本はんだ付け協会(滋賀県東近江市:以下、協会)は、昨年4月に導入された
「初級検定」の新しいサービスを、より手ごろな価格で提供することをお知らせいたします。
初級検定の利点は、従来のはんだ付け検定(1級~3級)の対象者よりも経験の浅い方や初心者の方が
低コストで受験できることです。多くの方々にはんだ付け技術のスキル向上の機会を提供します。
さらに、基礎知識講習や実技講習のeラーニングと練習用教材も提供しています(※別途購入が必要です)。
これらの教材を活用することで、受験者は自社内で勉強会や練習会を開催することができます。
自社のメンバー同士が学び合い、実践的な環境でスキルを向上させることが可能です。
はんだ付け初級検定は、経験の浅い方や初心者の方に最適な内容となっています。
検定は基礎知識を問う筆記試験と実技試験で構成されています。合格者には協会から認定証が授与されます。
日本はんだ付け協会は、はんだ付けの技術向上と品質の向上に努め、業界の発展に貢献することを
使命としています。新しい価格設定の初級検定のリリースにより、より多くの方々がはんだ付け技術を学び、
安心・安全なはんだ付け作業が行えるようになることを願っています。
試験科目:
・基礎知識講習と理解度を測る筆記試験(制限時間30分)
・実技試験(制限時間50分)
※「はんだ付け初級検定用実技試験教材」を制限時間50分以内で使用し、
完成した実技教材を協会に送付してください。
はんだ付け初級検定の詳細と申し込みについては、こちらをご覧ください:
※今回の具体的な変更点:今回の改定により、eラーニングによる教育と検定試験を切り離し、
それぞれの料金を抑え利用しやすくしました。
当初の料金は、eラーニング(基礎知識・実技)+受験料(検定用部材1セット)で23,000円/人でしたが、
改定後は、受験料(検定用部材1セット)が12,000円(税抜)となり、
再受験料(検定用部材1セット)が11,000円(税抜)となりました。
また、別売りのeラーニング(基礎知識・実技)は6,000円で購入できます。
視聴期限は2カ月間で、何人でも何回でも視聴できます。さらに、別途練習用教材もあります。
このプログラムの利点は以下の通りです:
・協会が実施する試験会場から遠い地方の方でも受験できます。
・所属団体の施設内で受験できるため、便利で安心です。
・移動や宿泊費を削減できます。
・自社の研修制度や教育制度として活用できます。
・組織全体のスキルレベルの向上に貢献します。
・モチベーションを高めることに貢献します。
・受験者数が多い場合でも、各自の進度に合わせて少人数で計画的に受験できます。
別売りのeラーニング詳細:
・基礎知識講習
はんだ付けが初めての方でもわかりやすいよう、糸はんだやフラックス、ハンダゴテの選定、
コテ先の選定、コテ先温度、コテ台、スポンジ、工具類、検査方法、はんだ付けの用語解説などを
徹底的に解説しています。各章ごとに小テストがあり、合格率が80%以上でなければ
次の章に進むことができません。すべての章を終了すると、はんだ付けに必要な基礎知識を習得できます。
・超わかりやすい実技指導
初心者向けに、部品の見た目や実装位置の確認、注意点、C型・D型コテ先の使い方、
糸はんだの供給ポイントやタイミング、考え方、発生しやすい不良例などを、
実際のはんだ付け実技試験用教材を使ってわかりやすく解説しています。
はんだ付け技術は、エレクトロニクスにおいて不可欠な重要な技術であり、
ISO9001(国際標準化機構が発行した品質マネジメントシステムの国際規格)では
特殊工程に位置付けられています。ISO9001では、「はんだ付け作業を行う者は、
はんだ付け技能の資格を持ち、あるいは教育を受け、そのスキルを管理すること」を求められています。
自社のはんだ付け技術を証明し、第三者機関の認定を受ける必要があります。
しかしながら、日本では工業高校や専門学校、工業系の大学や大学院を含めても、
はんだ付け技術を学ぶ機会がほとんどありません。さらに、電機・電子機器製造メーカーに入社してからも、
はんだ付け技術を学ぶ機会は非常に限られており、はんだ付けの基礎知識さえ学ばずに
作業に携わる人々が大半です。
アルバイトやパートなど、実際にはんだ付け作業に従事している人々のほとんどは、
見よう見まねで作業を行っており、自分の作業が正しいのかどうかに自信を持っていません。
この状況を改善するため、はんだ付け協会は2010年から「はんだ付け検定」事業を開始し、
全国の主要都市で講習と検定を行ってきました。しかし、主要都市に来ることができない地方の企業や、
就業時間の制約で出張できないアルバイトやパートの方々に対しては、検定の受講・受験の機会を
提供することができませんでした。
そのため、はんだ付け協会では、補助教材としてeラーニングを活用し、自社内で学習した後、
会場に行かずに検定を受けるシステムを開発しました。