2024年6月貸切講習をご利用頂きました-オプテックス株式会社様
皆様こんにちは! 講師の佐伯です。
6月下旬に滋賀の当協会セミナールームにて
オプテックス株式会社様の貸切はんだ付け講習を開催致しました。
オプテックス株式会社様には、2019年より毎年新入社員の皆様を中心に受講頂いており
この度6回目となります。
今年は、8名の受講者様にはんだ付け講習2級のカリキュラムにて受講頂きました。
今年の特徴として、普段の業務で電気関係をご担当の方に加えて、人事や品質管理、営業の方など、
普段はんだ付け作業をなさらない方もご参加頂いております。
オプテックス様からは
「ものづくりの視点において、営業担当であっても、現場の苦労や管理のポイントを知っていれば、
お客様へ自信をもって対応できるとともに、会社の底上げにつながると確信しています」
との想いをお聞きしております。
今回実施致しました2級はんだ付け講習は、
コテ先メンテナンスから始まり、
・ラグ端子はんだ付け
・ DSubコネクタはんだ付け などのケーブル関係のはんだ付け
・3216サイズのチップ部品
・SOP-IC、ダイオードブリッジなどの表面実装部品のはんだ付け
・DIP-IC、アキシャル・ラジアル部品 等の
はんだ付けを行って頂きます。
また、講習で用いる教材は、プリント基板のGNDパターンが広くとってある箇所があったり、
ランドの大きさが違っていたりと、実際に使われている基板を想定して設計してあります。
このように、新入社員の皆様や、普段はんだ付けをなさらない方にも幅広くスキルアップして頂ける
カリキュラムにて貸切講習を行わせて頂きました。
各講習スケジュールはこちら
◆個々の受講者様に合わせてアドバイスを行います
はんだ付け講習では、先述のように幅広くはんだ付けについて学んでいただきますが、
個々の受講者様に合わせてアドバイスを行わせて頂きながら講習を進めていきます。
以下にその1例をご紹介いたします。
はんだ付け作業では、はんだ付けする箇所に熱を伝え、
250℃の溶融はんだを作ることが重要になります。
そのためには、母材をよく観察し、基板パターンや配線太さ、端子形状などから、
熱が逃げやすいのかそうでないのかを判断し、用いるコテ先を選定します。
大きなGNDパターンであれば、熱が逃げやすく温度が上がりにくいので、
熱容量の大きなコテ先を選定します。
また、母材の形状や実装されている部品なども考慮して、
コテ先形状をC型にするのかD型にするのかなどを選定します。
作業を行う際には、コテ先の平らな面を使って熱を伝えたいところに力を入れないように
ピタリと当て、熱を伝えることが大切です。
そして、実際に受講者の皆様の作業の様子をよく観察して、
より良い方法になるよう、受講者様にあわせてアドバイスを行います。
人事や品質管理、営業の皆様にも、はんだ付け講習の受講を通して、
はんだ付けにおける管理ポイントをはじめとする実践的な内容を学んでいただいた上で、
スキルアップのお役に立てたのではと思います。
引き続き、どうぞよろしくお願い致します。
また、当協会では今回ご紹介させて頂きました「貸切講習」も行っております。
講習内容は、はんだ付け検定合格対策や御社の作業内容、ご要望に合わせてアレンジいたします。
是非一度ご相談ください。お問合せをお待ちいたしております。
それでは皆様、明るいはんだ付けを!
受講者の方のお声はこちらでご紹介しています。