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2026年4月23日、24日は都立城南産業技術研究センターにて講習会

こんにちは、はんだ付け職人です。

東京都立産業技術研究センター
2026年4月23日、24日は東京都立城南東京都立産業技術研究センターにて、
はんだ付け講習会・検定を実施しております。
本記事では、受講者の参加動機をもとに、現在の現場で求められている技術的課題と、
その背景について整理いたします。

■ 講習会の背景
「はんだ付け技術の再評価」

本日の受講者の動機を総合すると、次の2点に集約されます。

外注依存からの脱却(内製化)
はんだ付け品質の評価能力の向上

いずれも単なる作業習得ではなく、
品質を自社でコントロールするための取り組みである点が特徴的です。

■ 参加動機の整理
① 外注品質の評価能力向上

社内ではんだ付け作業が存在するものの外注対応となっており、
「良否判定ができない状態では品質管理上問題がある」という認識から受講。

はんだ付けは「特殊工程」に分類され、外観のみで品質を完全に判断できない技術です。

そのため、評価能力を持たないまま外注管理を行うことは、
品質リスクを内包した状態と言えます。

② 修理事業における内製化

スマートフォン修理業務を外注しているが、
コスト・リードタイムの観点から内製化を検討し、その前段として受講。

ただし、実務上は
「作業可能」と「品質維持」は別問題であり、
教育なしでの内製化は不良発生のリスクが高い領域です。

③ 新規業務対応(フレキ基板)

今後の業務でフレキシブル基板のはんだ付けが必要となるため受講。

フレキ基板はさほど熱容量を必要としないため、基本的な技術を身に着ければ
対応可能です。

④ 未経験者・低頻度作業者

これまで経験が少なく、今後業務で必要となる可能性があるため受講。

この層においては、
「自己流で成立してしまうこと」による品質ばらつきが最も懸念されます。

⑤ 品質保証を目的とした受講

コネクタはんだ付けを中心とした業務において、
品質確保のための技能評価・標準化を目的として受講。

これは、現場の成熟度として非常に望ましい状態です。

⑥ 新規事業検討(はんだ付け業務参入)

組立業を主とする企業において、
顧客からの引き合いによりはんだ付け業務への参入を検討。

技術理解を伴わない受注はリスクが高いため、
事前の知識習得として受講されています。

■ 現場に共通する課題

受講者の背景は多様ですが、技術的には共通課題が見られます。

① はんだ付けの原理に対する誤解

はんだ付けは単に「融かして固める」作業ではなく、
母材との界面に形成される合金層によって接合される技術です。

この理解が不足すると、

はんだ量過多
不適切な温度設定
濡れ不良

といった不具合の原因となります。

② 熱伝達の制御不足

実際の不良事例として、

はんだ未充填
オーバーヒート
フラックスの失活

などが確認されます。

これらの多くは、コテ先の当て方や熱の伝達不足に起因します。

③ 時間基準による作業管理

はんだ付け品質は、単純な加熱時間ではなく、

母材の熱容量
コテ先形状
接触状態

により大きく変動します。

したがって、
時間の標準化のみでは品質保証は成立しません。

■ 講習で重視しているポイント

本講習では、以下の点を重点的に指導しています。

■ 適正温度域での「濡れ」の理解

良好なはんだ付けは、

はんだが滑らかに広がる
母材に自然に濡れる
フィレットが安定する

といった特徴を持ちます。

この状態は、概ね適正温度域(約250℃前後)において再現されます。

重要なのは、
この状態を視覚的に認識し、再現できることです。

■ 教育の意義

今回の講習から見えてくる教育の意義は以下の通りです。

① 品質判断能力の獲得

→ 不良の未然防止

② 内製化によるコスト最適化

→ 外注依存からの脱却

③ 技術領域の拡張

→ 新規受注機会の創出

■ 総括

本日の講習は、

外注依存からの脱却
技術の可視化
品質基準の確立

といった、現場の転換期にある企業の参加が多く見られました。

はんだ付けは一般的な技術である一方で、
正しく理解されていないケースが依然として多い分野です。

だからこそ、

正しい知識と再現性のある技術習得が、競争力の差となります。

お役に立てば幸いです。
では、はんだ付けに光を。

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