【もう時間切れにならない!】技能検定電子機器組立ての作業効率を上げる工具
皆さんこんにちは!
本日は、技能検定電子機器組立ての工具についてのお話です。
技能検定電子機器組立ての実技試験では、工具類は自分で持ち込む必要があります。
ただし、どんな工具でも使っていいという訳ではなく、実技試験問題の
「 “使用工具等一覧表” に記載のある工具のみ持ち込んで使用可」
というルールになっています。
ただこの一覧表、工具の品名が「ニッパ」や「スパナ」など、結構大まかな書き方が
されているのです。
この一覧表を見ながら、実際に買って揃えようとしたときに
「どんなニッパでもいいの??」
「実技試験の課題を作るのに”使える”工具ってどんな工具なんだろう」
・・・と迷ってしまう事が多いんです。
電子機器組立ての実技試験は、制限時間内に課題を完成させることが大切です。
当たり前のようですが、「時間切れで完成できなかった」という事は結構多いです。
そこで、電子機器2級の実技で使うたくさんの工具のなかから、
講師が作業効率を上げるために使っていた工具を3つ選んでご紹介します。
① ミニチュアラジオペンチ
プリント板アキシャル部品のリード曲げに使います。
市販でリード曲げ専用の「リードベンダ」という工具があり、これを使えば効率的に曲げ作業ができるのですが、リードベンダは持参工具一覧に記載がなく、持ちこむことが出来ません。
そのためラジオペンチをリードベンダの代わりに使ってリード曲げを行います。
ペンチのつかみ部分の角のエッジが立っていて、
手のひらに収まる大きさの物を選ぶのがポイントです。
そのようなタイプであれば
「連続して」「直角に」
リードを曲げていくことが出来ます。
このように、リードベンダのように使って連続して曲げていくことが出来るので
効率的に作業が出来ます。
② ヘビースニップ
いわゆる「はさみ」です。
導線などの金属をカット出来る工業用のはさみで、束線などをまとめて切るときに使います。
ニッパを使いますと、刃渡りが短い為にまとめてカットできる本数が少ないですので
このようなはさみを使って一気にカットすると効率的に作業できます。
③ ワイヤストリッパ
束線の被覆を剥くときに使いますが、はさみ形状のものではなく
導線をセットして工具を握りこみワンタッチで被覆が剥けるタイプのもの
を選択します。
テンポよく連続して被覆を剥く事が出来、
被覆を剥く量も毎回同じにすることが可能なので、
簡単に早く精度よく作業が出来ます。
電子機器組立ての課題の束線は、被覆を剥く箇所が連続して並んでいるので、
このタイプのワイヤーストリッパはとてもお勧めです。
今回は、上記の3つの工具に絞って紹介させて頂きましたが、
電子機器2級実技試験合格対策講習では、上記以外にも役立つ工具を
講師が厳選し多数用意させて頂いております。
また、講習にご参加いただいた際に
受講者様が後日工具の準備を行う際に活用いただけるよう
使用した工具の具体的な型番、メーカー名などを記した一覧表を
お配りしております。
当協会が行う 2025年(令和7年)の第1回目の
電子機器組立て2級 実技試験 合格対策講習は
現在、2025年4月9日~11日の日程で実施予定で募集を行っております。
募集人数は5名です。
先着順となりますので、参加をご検討の方はお早目にお申込みください。
以下は、前回行った合格対策講習の様子です。
技能検定電子機器2級の合格へ向けて、皆様大変熱心に講習をお受け下さいました!
皆様のご参加を講師一同お待ちいたしております!
それでは皆様、明るいはんだ付けを!