品川 微細部品講習(1級)、はんだ付け検定が始まりました!!
昨日に引き続き、品川にあります、都立城南職業能力開発センターにて、
はんだ付け講習・検定を開催中です。
つい数日前は、新潟に行って「寒い!」と言っていた、山市ですが、
今回の品川は温かいです。
春来ないんじゃないかと思ってましたが、無事に暖かくなってよかったです。
桜も葉桜になって、すぐに夏か…と思いながら、
講習会場まで行きました。
本日の講習は、1級の課題である、微細部品のはんだ付けです。
前日の2級・3級のはんだ付け講習には無い、
表面張力を利用したはんだ付け方法や、コテ先の繊細な動かし方が必要になるため、
高度なはんだ付けスキルと、基礎知識がないと、難しい課題です。
現在、部品の微細化、基板の縮小化が進み、
どんどん、部品と基板が小さくなっています。
高度なはんだ付け作業が必要となり、
1級はその微細部品に対応しております。
※講習の様子
(動画は理事長の野瀬です)
また、1級受講者の方の中には、
ご自身のスキルアップやはんだ付けスキル確認の為に
受講・受験される方もいらっしゃいます。
「自分のはんだ付けのスキルはどのぐらいなのか…」
「はんだ付けの腕試しに来ました。」といった方も中にはいらっしゃいます。
はんだ付け講習・検定 1級 のはんだ付けは、スキルアップにも使用して頂けます。
1級の講習中、休憩中もご質問や、確認を承っております。
講習中に聞けなかった事、自習をしている時に思った事など、どんどん聞いて頂ければと思います。
質問で多いのは、やはり「はんだ量」に関することです。
端子・リード線の見える量が正しいはんだ量になります。
午後からは、はんだ付け検定です。
筆記試験と実技試験の2項目があります。
忘れがちな筆記試験、皆さんお昼休みに
一生懸命、レジュメを確認されていました。
はんだ付けの基礎的な問題なので、
はんだ付け作業をするにあたり、はんだ付けの知識は必要になります。
理解力・応用力を高めるために座学も必須です。
※講習を受講していただく前に、「eラーニング」を使用して、事前に、はんだ付けの基礎知識を学んで頂いております。
※eラーニング説明ページ eラーニング (はんだ付けの基礎知識講習)
その後に行われる、はんだ付けの実技試験!!
時間制限内に、ラグ版・Dsubコネクタ・基板の
3種類を完成させていただきます。
私が採点を行っておりますが、
時間が間に合わず、最後まで実装できない方は多いです。
※今なら、「3種類を1セットとラグ板・Dsubコネクタをもう一つずつやろうか!」ぐらいの時間が余ります。
その教材はこちら!
時間については、実際に製品を作るという点で見れば、
時間(納期)が存在するように、この検定でも同じこと言えます。
現場での作業に近い形で、検定を実施しております。
時間だけではなく、その時間内に不良を見つけることも大切です。
その為、講習中もですが、顕微鏡を設置しています。
肉眼で確認するには限界があります。※肉眼で見えない不良は多いです。
顕微鏡を使用して、確認を行うことで、
致命的な不良(未はんだ・馴染み不足)を見つけることができます。
今回の検定でも、皆さん、顕微鏡で自分の作業した、
はんだ付け状態を確認されています。
※検定の様子
今回、初めてはんだ付け講習を受講している方に、
一緒に考えて頂けるような、問題を出させていただきました。
挙手制にしていたのですが、
前に立って、「こっちが正解だと思う人--」といった時の、
手が上がらなかったらどうしようか…という気持ちでいっぱいでしたが、
手が続々と上がって、とてもホッとしました。
受講して頂きました方々、本当にありがとうございました。
楽しくはんだ付けを覚えて頂けるような仕組みや、
講習の進め方を、今後も考えていきたいと思います。