京都 宇治市での出張講習
昨日は、宇治市の株式会社テック技販様ではんだ付けの講習会を行いました。
テック技販様では、金属のわずかな歪を検出できるセンサやゲージなどを
開発して販売されています。
はんだ付けの対象物も金属ブロックに薄い基板を張り付けて極細線をはんだ付けするなど
通常の基板実装に比べると特殊性が高いです。
このため、「今までずっとはんだ付けをやってきたが、本当に正しいのだろうか?」
という疑念が徐々に大きくなり、今回講習会をご依頼していただきました。
ハンダゴテは、HAKKOのFX-951や高周波ハンダゴテ METCAL MX-500などが
導入されており、自動コテ先掃除器を使用されるなど、ハンダゴテのスペックは十分だと思われます。
ただし、製品サンプルを見せていただくと、全てにおいてはんだ量が多く、
熱不足で馴染みの不十分だと思われるものもありました。
今回、講習により改善させていただいた点は、
1:はんだ付けがスズと銅の合金層が形成されていることで接合されていることを認識
2:ペンシル型コテ先しか使用していなかったので、C型、D型のコテ先を導入
3:フラックスの活性化している時間と、はんだ付けに最適な温度との関係
4:フィレットについての知識
5:はんだ量についての正しい知識
6:実際のワークに応じた最適なハンダゴテとコテ先のご提案
の6点です。
実際に教材をはんだ付けをしながら実体験していただくことで、
講習修了時には、はんだ付け部を見ただけで、
はんだの良し悪し、熱量の不足、オーバーヒート、はんだ量の過不足を
見分けることができるようになっていただきました。
これで、どんなはんだ付けにも応用していくことが出来るはずです。
※今回は特にコテ先の形状の違いによる差に驚いておられました。
(ショックを受けておられた様子です)