はんだ付けに光を!(2018.1.23)2018インターネプコン レポー
はんだ付けに光を!(2018.1.23)2018インターネプコン レポート2
こんにちは、はんだ付け職人です。
1/17~19 に開催されました、日本最大のはんだ付け展示会
第47回 2018インターネプコンのレポートの続きです。
ジャパン・ユニックスさんでは、はんだ付けの国際資格IPCの
eラーニングが大画面で放映されていました。
IPC規格は、海外のはんだ付け品質規格のスタンダードです。
JIS規格も、ほとんど内容が同じですので
同等のモノとみなして良いと思います。
当協会の「はんだ付け検定」や溶接協会の「マイクロソルダリング認定」も
この規格に準拠しています。
eラーニングの内容は、IPC-A610 という分厚い基準書の内容を
そのまま読み上げて伝える内容のようですので、
要点を早く掴みたい方は、紙の分厚い冊子を購入したほうが
欲しい情報が早く得られそうです。
(翻訳したモノを販売されています)
ユニックスさんのコテ先がズラリと並べられた様子です。
職人だったら、こんな感じでコテ先に囲まれてみたいですね。
もうひとつ気になったのが、超音波ハンダゴテ
このハンダゴテは、ガラスやセラミックに直接はんだ付けすることが
できます。主に太陽電池や自動車のウインドウアンテナなどに
使用されているようですが、アクセサリーなどにも
面白いかもしれません。(100万円します)
以上、今年ははんだゴテメーカーは3社しか出展されていませんでした。
(HAKKOさん、Gootさん、ユニックスさん)
日本の手はんだ付け市場は、縮小気味であることがわかりますね。
次に、はんだ付けではないのですが、はんだ付けの代替えとなるかもしれない
導電性接着剤が展示されていました。
注射器で樹脂状の接着剤を塗布し、風を当てて1分くらいで
乾燥させると、見事に導通します。
また、溶剤で拭き取ると除去することができます。
熱を掛けたく無い場合で、振動などの影響が無いケースでは
使えるのではないかと思いました。
こちらは、アオバ自動機さんのはんだとフラックスの飛散を防ぐ
Vカットつの出しフィーダー。
\25,000円~と非常に安価に、糸はんだにVカットを入れることができます。
(はんだ径φ0.3~1.6mm 専用機あり)
はんだやフラックスの飛散は、フラックスが融けたはんだの中に
取り込まれて、内部でミニ爆発を起こした時に発生することが
多いのですが、糸はんだにVカットを入れることで
フラックスが融けたはんだの中に取り込まれるのを防ぎます。
こちらは、同じくアオバ自動機さんのハンダゴテをそのまま使った
ロボット。非常にシンプルな構造で、100万円~導入できます。
最後は、HOZANさん。
最近は、ハンダゴテではなく静電気やカメラの分野に
力を入れています。
こちら新型のHDMI出力のカメラ。
一般的にリワーク機にオプションのカメラは安くても
50万以上しますが、このカメラ10万円程度から導入できます。
レンズを変えるとゴーPRO程度の大きさになるのと
解像度、反応速度が早いので、使えそうです。
こちらは、職人用ピンセットいっぱい。
今年のレポートは以上です。
では、明るいはんだ付けを!