ポリテク関西で本日開催!
──現場の“本音”と“手応え”が詰まった はんだ付け講習・検定レポート*
こんにちは、はんだ付け職人です。
今日は朝からポリテク関西で、講習と検定の一日。
フラックスの匂い、コテや基板が動く音、皆さんの集中した表情──現場はいつも賑やかなのに、どこか静かな緊張感があります。
今日は「参加動機」と「今日いただいたリアルな声」を中心に、現場の空気をそのままお届けします。

◆ なぜ今日、この講習に来たのか──現場事情は十人十色
今回の受講者は、本当に背景がバラバラで、それぞれの“技術の物語”を抱えて来られています。
● 3級から1級へ、階段を確実に上っていきたい
「6月に3級合格。普段は鉛フリーを使用。今日は2級を受講・受験。1級を目標に段階的に挑戦している」
はんだ付けの土台をしっかり固めながら進む、理想的な学び方です。
● 有効期限切れに気づかず、再受験へ
2015年・2019年に1級を取得されたお二人。
有効期限が切れていて、社内で認定者として扱われず、今回の再チャレンジ。
「SMDは担当しないので、今回は2級でいいや」
現場の実態に合わせた、等身大の選択です。
● 個人参加だけど、会社公認で学びに来た
「はんだ付けは触った程度。仕事で必要になり、会社に背中を押されて参加」
責任ある役割を担う前に、“正しい基礎”を身につけたいという真剣さが伝わってきます。
● ケーブル実装の実務派
「普段からケーブルを基板にはんだ付けしている。基礎を見直したくて参加」
“毎日やっているからこそ、癖がついている気がする” と自覚して来られた方も。
● 教える立場だからこそ、技術の根拠が必要
「部下に教えることがある。自分では端子へのリード付けが主だが、間違いない技術を持ちたい」
「表面実装は趣味程度。指導する立場として確実な知識を得たい」
管理職こそ、現場の基礎をしっかり押さえておく必要があります。
● 設備メンテナンスに技術の裏付けが欲しい
「メンテ中に基板修理が必要になる。技術を証明できる形が欲しかった」
現場で突然求められる“判断力”に備えるための受講です。
● パートさんに指導できるレベルになりたい
「挿入部品や端子作業が中心。社内教育のためにも自信を持って指導したい」
技術を伝える側に立つ人の参加も多く、現場の変化を感じます。
● ケーブル中心の仕事、自分の技術を再確認したい
「基板は少なめ。ケーブル作業が主。自分の技術を社内展開するために見直したかった」
年数を重ねてきた職人の“整備点検”のような参加もありました。
● “はんだ付けが面白い” と感じ始めた絶好のタイミング
「週3時間ほど作業するようになり、はんだ付けが楽しくなってきた。上司の薦めで参加」
技術者が一番伸びる瞬間です。
● 研修で基板修理担当になるため、技術を固めたい
「研修で基板のメンテや修理を任されるため参加。根拠ある技術を身につけておきたい」
この目的は非常に多く、“自分の判断に自信を持ちたい” という声が共通していました。

◆ 午前──開始前から自主練がスタート
検定は午後からですが、朝一番にはほぼ全員が席につき、
ピンセットの持ち方、コテ先の角度、熱の入り方を確認しながら自主練。
昨日の技能に特化した講習の前には各自「eラーニング」での基礎知識学んで頂いておりますので
基礎知識+昨日の実技講習の内容をそれぞれご自分の中で統合させて
自習されています。
こういう姿勢を見ると、こちらも自然と背筋が伸びます。
◆ 午後──検定になると、空気が変わる
筆記試験が終わり、実技に入ると、皆さん明らかに表情が変わります。
・時間との闘いになるため、使用するコテ先や糸はんだ径の確認
・はんだ付けの手順を確認
・昨日時間が掛かってしまったダイオードブリッジのはんだ付けのスピードUP
こういう“緊張のある技術”は、やっぱり現場でしか見られません。

◆ そして──アンケートでいただいた今日の声
ここが本日のハイライト。
皆さんの率直な声が、講習の価値そのものを語ってくれています。
● 「ご丁寧に指導してもらい、自分の要件も聞いてもらって作業しやすかった」
“聞く力” と “汲み取る指導” を意識しているので、こういう声は本当に嬉しいですね。
● 「本日の講習受講まで、わからなかったことが多々あったが、わかりやすく教えてもらいありがたかった」
現場でつまづくポイントは、だいたい共通しています。
そこをひとつずつ紐解くこと、それが講習の役割です。
● 他にも…
「社内で答えがバラバラ。理由まで説明してくれたのが良かった」
「コテ先の選び方が一番の収穫」
「温度管理の意味が腑に落ちた」
「クセに気づけた。明日から改善できる」
現場での“モヤモヤ”が晴れた瞬間が伝わってきます。
◆ 今日の締めに──技術は“手で覚える”、でも“頭で理解する”ことで安定する
はんだ付けは、手の器用さだけの世界ではありません。
熱の入れ方、素材の癖、フラックスの活性化時間との闘い──
これはすべて五感で理解する技術。
そして安定するのは、
理屈と根拠を持ったときです。
今日の講習が、
皆さんの明日の作業を変え、
不良を減らし、
自信を生むきっかけになることを願っています。
本日ご参加いただいた皆さま、本当にお疲れさまでした。
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今後の講習・検定スケジュールは こちら をご参照ください。









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