はんだ付けに光を!はんだ付け検定よくある不具合チップ抵抗・コンデンサ(S
はんだ付けに光を!はんだ付け検定よくある不具合(2017.10.3)
チップ抵抗・コンデンサ(SMD)編
こんにちは、はんだ付け職人です。
今日は、はんだ付け検定を受検される方に多い不具合について
紹介させていただきます。
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この記事の内容は2017年にメルマガやblogで発信し、
以来多くの方にアクセスして頂いている記事のため、一部内容を編集し改めて
「はんだ付け検定よくある不具合」6回シリーズとして再度アップしております。
3回目の今日は、チップ抵抗、チップコンデンサなどの
表面実装部品のはんだ付けです。。
これからはんだ付け検定を受験頂く方への対策として、
日々の作業の品質向上にお役立ていただければ幸いです。
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これがフィレットであり、鉛フリーハンダですが
艶がありピカッと光っています。
また、抵抗の電極すべてがハンダで濡れており、
薄くハンダに覆われていることが見て取れます。
では例によって、この映像をイメージしたままで
次の写真を見ていただきましょう。
これは、オーバーヒートを起こしているものです。
フラックスが、溶剤(IPA)によって除去されており、
はんだの表面の様子がよくわかりますが、
はんだ付け時にフラックスが蒸発するほど過熱したために
表面のフラックス膜が破れて、はんだの素地が大気に触れ、
はんだ表面が凸凹、ザラザラに変質しています。(酸化している)
次の例は、はんだ量が少なすぎるもの。
良品と比較するとフィレットが形成されていないのは明白ですね。
修正のためにWick(ウイック)などでハンダを除去した後
はんだが追加されていないものと推測されます。
色が同じでわかりにくいため肉眼では見落としが発生しやすいです。
はんだを追加してやれば簡単に修正できます。
さて、次の写真は、同じようにはんだ量が少ないのはもちろんですが、
発生原因が少し異なります。
熱量が不足しているために発生したもので、端子にはんだが馴染んでいません。
はんだ表面が水滴のような膨らんだ曲面となり、
まだ融けているかのようなツヤがあるのが特徴です。
こちらは、はんだ量が多すぎるもの。
熱量は十分供給されており、はんだは馴染んでいるようですが、
端子の形状がわかりません。
ランドにハンダは濡れているのか?熱不足ではないのか?
といった疑問が生じます。
フィレットが認められませんのでNGとして判定します。
次にこうした表面実装部品で発生しやすいのが次の写真のような浮きです。
部品にクラックが入る恐れがあり
はんだのブリッジだけで接続されている状態ですので
接合強度も落ちるため修正したい不具合です。
他には、わかりにくい不具合として電極への濡れ不良があります。
こんなものです。
はんだと電極の境目がはっきりしており、電極がはんだに濡れていないのが
わかるかと思います。肉眼ではわかりにくい不具合ですが、
抵抗がポロッと外れる恐れのあるはんだ付け不良です。
あと珍しい不具合としては、この写真のように
ハンダゴテを長く当てすぎて電極が食われて消失してしまったもの
コテ先を当てる力を入れすぎて、電極が欠けたものなどがあります。
こうして見てみると、はんだ付け不良の発生原因は、
意外に単純であることがわかりますね。
表面実装部品は、基本 基板面(ランド面)から熱を伝えて
はんだ付けを行なえば上記のような不具合は発生し難いです。
では、明るいはんだ付けを!
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