神奈川県大和市にて出張講習
昨日、神奈川県大和市の企業様に出張はんだ付け講習にお伺いしました。
DIP槽などのはんだ付け設備もお持ちですが、
高齢化のため、はんだ付けの技術者が続けて退職されたため、
社内にはんだ付けできる技術者が居なくなり、
新人を雇用したものの、はんだ付けの教育が出来ないため
ご依頼いただきました。
この企業様では、30年くらいピストル型のはんだ供給機能付きの
ハンダゴテをお使いです。
温調機能も無いハンダゴテで、300℃の温度まで上昇するのに
5分程度掛かるようでしたので、
最近の温調付きハンダゴテを使って実習を行い、
その違いを体感していただくことにしました。
はんだ付けが初めてという方も2名いらっしゃるとのことで、
基本的なはんだ付けの技術の他、はんだ付けの良し悪しを判定出来る目を養うこと、
熱の掛け方によって、熱不足、オーバーヒートがどのように発生するのかを
実際に不良品を作ることで体感していただくことを中心に実習を行いました。
事前のヒアリングで、eラーニングを視聴したものの、「フラックスがよくわからない」
との質問もありましたので、表面実装部品に液体フラックスを塗布することで
どのようにはんだ付け状態が変化するか?
熱を掛け過ぎてフラックスが死んでしまう(蒸発して不活性化)と
どうなるか?を体験してもらって理解してもらうことに努めました。
ラグ板、端子台、チップ抵抗、アキシャル抵抗の教材を用いて
形状の異なるコテ先を使い分けていただき、
母材に応じて、コテ先の形状を使い分けていただくことを
理解していただきました。
こうして、社内のはんだ付けの知識・技術レベルを一緒に上げておくと、
その後のコミュニケーションなどがやりやすくなり、仕事がはかどります。
道具の更新などの相談もやりやすくなります。
お役に立てば幸いです。
講習は 空調をサーキュレーター3台を常時稼働の上、
窓、ドアを開放した環境で行わせて頂きました。
検温、治工具の消毒、手指の消毒等の徹底にご協力頂きました。