検定合格率最新情報と予備半田について
皆様ご無沙汰しております。
その後いかがお過ごしでしょうか?
2020年を迎え、初めてのご挨拶となります。
改めまして、本年もどうぞ宜しくお願い致します。
それでは、本年初のはんだ付け検定結果について下記の通りご報告いたします。
☆はんだ付け検定開始(2011年7月)~2019年12月の 累計結果
受験級
|
受験者数
|
合格者数
|
合格率
|
1級
|
536
|
393
|
73.3%
|
2級
|
1218 |
842
|
69.1%
|
3級
|
456 |
323
|
70.8%
|
検定 受検級比率 (検定開始~2019.12月累計)
☆傾向
今回も初心者の方が多く受講されました。
前回の検定結果内容では、Dsubコネクタの配線間違いが目立っていましたが、
今回は、Dsubコネクタのより線への予備はんだの不十分さが目立っていました。
そして、はんだ量の過少気味も相変わらず多く見られました。
Dsubコネクタは、芯線をきっちりとねじってから予備はんだを行います。
ここがしっかり出来ていないと、はんだが上手く馴染んでいってくれません。
より線への予備はんだが不十分のため
加熱してより線が酸化し、はんだを弾いて逆効果になったり
コテ先を当てた側の反対側まで十分に熱が伝わらずに
はんだの馴染みが不十分になってしまっています。
より線への予備はんだは非常に大事です。
他でも共通して言える事ですが、
始めが肝心!ですね。
Dsubコネクタのはんだ量に関しては、
より線とカップ端子の間にはんだが十分充填されていないことが多いです。
より線をカップ端子にセットした際に
より線が浮いた状態のままはんだ付けされていたり、
コテ先がカップ端子へ適切に当たっていなかったのが原因のひとつです。
より線は、カップ端子の底に這うようにセットします。
そして、コテ先のあて方も工夫が必要です。
前回と同様、はんだ量過少に関しても
はんだ量を多くすればいいというわけではありません。
はんだ量が多すぎると重大な欠陥を隠してしまう可能性があります。
はんだ量を少なくコントロールして(適量)、
芯線や端子の形状がわかる程度を目指してください。
はんだ量が少なすぎると、はんだの馴染み不足などの原因になります。
※ 事前準備アドバイス ※
eラーニングを視聴されてはんだ付けの基礎知識を学んで来られても、
いざ本番となると緊張して思うように進まず時間がなくなり焦りがちになります。
そういった状況を打開していくためには
はんだ付けの基礎知識に基づいて、それぞれの特性に合わせた実技の練習が必要です。
eラーニングを視聴された結果、これはどういう事?
実際はんだ付けを練習してみたけれど上手くできない!など、
出てきた様々な疑問や質問などを1日目の講習日当日に講師に投げかけ
2日目の検定日に備えてください。
また以前からお知らせしているように、
検定日当日の午前中には実技の練習時間を設けていますので、
受検者の方はこの時間を上手に活用していただけると幸いです。
事前に実際の検定ではんだ付けをして頂く部材で練習をされ
講習会では どの実技を重点的に習得しないと行けないかを
把握して参加されると良い有意義な講習となります。
実技教材
基板実装はんだ付け教材(2.3級課題) https://godhanda.net/#d
基板実装(微細)はんだ付け教材(1級課題)https://godhanda.net/#e
コネクタケーブル教材(1.2.3級課題) https://godhanda.net/#c
eラーニングを活用!
eラーニング導入により、会場では実技実習のみを行っています。
はんだ付けでわからないところ、やりにくいところなどを
実技実習できる時間を少しでも多く取れるようにと考えました。
その為eラーニングを視聴されず基礎知識のない状態で実技に臨まれましても、
実技実習時の説明や、なぜそのような方法が良いのか等を理解することができません。
当協会からは お申込者の方に数回
リマインドメールをお送りし
視聴の必要性、視聴方法等をお伝えしております。
またリマインドメールでは 実技講習・検定のお役立ち情報もお伝えしています。
お時間を割いて受検いただきますので 良い結果となるよう
必ず 事前の基礎知識eラーニングを視聴の上、
必要な実技は 一度練習されてから 検定に臨まれてください。
eラーニングのご視聴方法に関して、
一部ご不便をお掛けした点がありました事をお詫び申し上げます。
それでは 明るいはんだ付けを!