幕張 微細部品講習・はんだ付け検定 開始しました。 2017,12,08
前日に引き続き、
幕張の高度ポリテクセンターにて、
はんだ付け講習・検定が始まりました。
(幕張での開催は今回で13回目)
2日目の今日 12月8日(金)は、
午前
1級の課題である、QFPや1005チップ部品などの
微細部品の実装の講習。
※午前、微細部品実技講習の様子
午後
はんだ付け検定です。
※はんだ付け検定の様子
1級受講者は、
業務で、はんだ付けを行っている方が多く、
「部品の付け替え作業や、修正作業で、
今まで以上に、はんだ付けの知識がより多く必要になった。」
との声を多く頂きました。
前日の講習では、
2級、3級を受講者の中に、
「今日、初めて、はんだ付けをします。」
「業務ではんだ付けをしているが、正しいはんだ付けの知識を習得しにきました。」など、
初めての方から、業務ではんだ付けをされている方まで、
さまざまなレベルの方が、はんだ付け講習・検定を受講・受検されております。
今回の、幕張のはんだ付け講習・検定では、
再受講の方も多くおられ、
はんだ付けの知識の向上と、再認識のために、
再受講をして、はんだ付け検定に挑戦される方も、
おられます。
受講者からの質問で多かったものは、
はんだの量に関するものでした。
線の形状・端子の形状が見える量を、
認識されている方はほとんど無く、
「そんなに、少ないんだ。」、「もっとはんだを盛っていました。」など、
びっくりされる方が、多くいらっしゃいます。
講習中に、
「はんだ量の間違った知識を直せました。」や、
「正しい知識をもって、はんだ付け作業に入ることが出来る。」
というお声を、たくさん頂きました。
特に、1級の課題である、
微細部品のはんだ付けの際に、
太いコテ先を使用した方が、はんだ量のコントロールや、
熱量供給の点で有利である点や
基板や、部品によって、
コテ先を交換しないといけないことが、
よく理解していただけたと思います。
はんだ量について、補足しますと、
「はんだ量は、多く盛らないと不安だ。」という声を多く聞きます。
「私の会社では、線筋が見えないぐらい、はんだを盛るようになっています。」など、
間違った知識を持って、はんだ付けをしている方は、多いです。
実際の正しいはんだの量は、
部品の形状・より線の形状が見える量が最適です。
糸はんだも、太さの違うものを用意して、
部品や基板にあわせて、変更していくことが、必要です。
コテ先と同様に、糸はんだにも、万能なものはありません。
小さな部品をはんだ付けする際に、太い糸はんだを使用すると、
はんだ量が多くなってしまいます。
逆に、多くのはんだが必要な部分に、
細い糸はんだを使用すると、
短時間ではんだ付けを完了することが出来ず、
はんだ付けに時間がかかってしまい、
オーバーヒートを発生させてしまいます。
基板と部品を確認し、
コテ先や糸はんだを、選定するスキルも、
はんだ付けには必要となります。
使用する、コテ、糸はんだなどにも、種類があり、
部品や基板によって使い分けることを、
意識していただくことで、今後のはんだ付け業務に、役に立てば良いと思います。