品川 1級はんだ付け講習(微細部品)・検定 開始しました。
10月25日(木)に引き続き、10月26日(金)、
都立城南職業能力開発センターにて、
1級の課題 微細部品のはんだ付け講習を開始しました。
2日目の、10月26日(金)は、
午前 : 1級課題 微細部品のはんだ付け講習
午後 : はんだ付け検定 です。
今回、1級受講者は3名です。
業務で顕微鏡を使用してはんだ付けを行ったことがある方が1名
2名の方は、顕微鏡を使用してのはんだ付けは初めてでした。
部品が小さくなりますと、はんだの流れが見えづらくなり、
肉眼では、はんだ付け出来ていると思っていても、
端子にはんだが馴染んでいないことが多くあります。
顕微鏡を使用することで、はんだの馴染みや流れを、
見ながらはんだ付けすることが出来るため、
品質が安定致します。
今回、1005サイズのチップ部品を始めて実装する方でも、
講習が進むにつれ、コテの当て方、動かし方を理解していただき、
講習終了時には、1005サイズのはんだ付けを習得していただけました。
※講習の様子
午後からは、はんだ付け検定です。
筆記試験と実技試験があり、
筆記試験 : はんだ付けの基礎知識
実技試験 : はんだ付けスキル
と、知識とスキルの確認に分かれております。
※はんだ付け検定の様子
知識だけでは、スキルは習得できません。ですが、
スキルを習得するには、はんだ付けの知識が必要です。
知識とスキルの両方を習得することで、
はんだ付けの理解力や応用力が高まります。
実技試験では、時間配分がとても重要な部分となり、
時間が足りず、最後まで部品をはんだ付けすることが出来なかった方も
少なくありません。
作業は「素早く・正確に」が求められる部分がございます。
その中で、コテ先の酸化について、少しお話致します。
「素早く・正確に」はんだ付けを行うためには、
コテ先の酸化が影響いたします。
コテ先が酸化していますと、母材(部品の端子・基板のパターン)に
上手く熱を伝えることが出来なくなります。
コテ先復活材を使用して、コテ先の酸化膜を除去することが出来ますが、
コテ先を酸化させない様にする事が重要です。
コテ台にコテを戻す際に、コテ先にはんだを盛ることで、
コテ先の酸化を防ぐ事が出来ます。
酸化したコテ先では、上手く熱を加える事が出来ず、
はんだ付け作業に時間がかかります。
少しの手間で、作業時間を短縮する事が出来ます。
上手くはんだ付けするためには、
コテ先が「ピカッと光った状態」を維持していただく事で、
品質と作業効率が良くなります。
今後のはんだ付け作業で、コテ先の酸化についても、
確認していただきながら、作業に取り組んでいただければと思います。
※スタッフY