「良否判断できる人が社内にいない」を解決する|滋賀開催・はんだ付け検定講
こんにちは、はんだ付け職人です。
7月9日・10日の2日間、滋賀県の協会にて、はんだ付け検定の講習・検定を開催しました。今回は8社から10名の方にご参加いただきました。内訳は1級3名、2級5名、3級2名。初日にみっちり1日講習を行い、2日目に検定試験という日程です。

開催内容
1日目の講習では、はんだ付けの基礎理論から実技まで、まる1日かけてじっくりお伝えしました。こて先温度の重要性、フラックスの働きと使い方、基板実装部品に対する作業手順の大切さなど、「なんとなく」でやってきたはんだ付けを、根拠のある技術に変えていく内容です。知識のレクチャーだけでなく、実際に手本をお見せしながら進めるのが当講習の特徴です。2日目の検定に向けて、講習後も翌日まで練習できる時間を確保しています。
参加者の課題・受講動機
受講の理由をうかがうと、製造業の現場に共通する課題が見えてきます。
「会社ではんだ付けの良否判断ができる人がとても少ない」という声は、毎回のように聞かれます。認定者が1名しかおらず、複数の認定者が必要になったため受講された方もいらっしゃいました。属人化のリスクを感じている企業が多いのだと思います。
また、「航空・宇宙の仕事で、はんだ付け作業にエビデンスが必要になった」という方も。高信頼性が求められる分野では、作業者の技能を客観的に証明できる資格の重要性が年々高まっています。
技能レベルもさまざまで、「今までほんの少し~時折やる程度だった」「過去に学校でやったレベル」という方から、製品のNG品修理を担当し「なかなか濡れない端子や、小さな部品、端子間ピッチの狭い部品のはんだ付けが難しい」という実務上の悩みを抱えた方まで。メタルコネクタやピンへのはんだ付けが中心の方、基板実装のIC交換やはんだ付け部の修正を担当されている方もいらっしゃいました。
なかには「会社の別の部署で受講した人が『とても良かった』と薦めてくれたから」という方も。こうした口コミでのご参加は、講師として何よりうれしいものです。

講習で学んだ内容
今回特に手応えを感じたのは、次の3点です。
まず、こて先温度の重要性。はんだ付けの不良の多くは、温度管理の誤解から生まれます。「温度を上げれば早く付く」という思い込みを、理論と実演で解きほぐしていきます。
次に、フラックスの役割と使い方。フラックスが何のために存在し、どう働くのかを理解すると、「濡れない端子」への対処法も見えてきます。
そして、基板実装部品に対する作業手順。手順の一つひとつに理由があります。理由がわかれば、応用が利くようになります。
参加者の声
講習後のアンケートから、いくつかご紹介します。
「やり方などの知識はレクチャーいただいたので満足です。モーターコネクタなどの太いケーブルの実習があれば助かります」
「知識だけでは不明な点を、実際に手本として見せていただき非常に良かったです」
「実習時間はもう少しあると良いですが、翌日練習できるので良いです」
「基板実装の部品に対する手順の大切さがくわしく知れた」
「今まで最低限の知識だけではんだ付けをしていたので、こて先の重要性やフラックスの使い方など大変勉強になりました」
「まる1日、じっくりと教えてくださりとてもためになりました。明日の検定でしっかりと実践していきます。ありがとうございました!」
「できていなくても褒めていただけて、モチベーションが上がりました。それでいて、優しく訂正していただき良かったです」
太いケーブルの実習など、いただいたご要望は今後の講習内容の改善に活かしてまいります。

まとめ
今回の滋賀開催でも、「良否判断できる人材の不足」「エビデンスとしての資格の必要性」という、製造業に共通する課題を改めて実感しました。はんだ付けは「経験と勘」ではなく、理論に基づいた技術です。正しい知識を身につければ、経験の浅い方でも短期間で確実に上達できます。
社内に良否判断できる人がいない、はんだ付け品質のエビデンスが必要になった、部下やご自身の技能を客観的に証明したい——そんなお悩みをお持ちでしたら、ぜひお気軽にご相談ください。はんだ付け講習・検定の出張開催も承っております。お問い合わせフォームにてお待ちしております。








はんだ付け検定 認定者在籍マークは、はんだ付け検定合格者が在籍しており、はんだ付け作業に従事していることを当協会が認定したことを示すマークです。