はんだ付け講習開催中 @滋賀の協会セミナールーム
本日は滋賀県東近江市の 当協会セミナールームにて
はんだ付け講習を開催しております。
リピートで 受講・受験頂いております近隣の企業様が
参加されています。
今回は1級の受講は無く 皆さま2級・3級 はんだ付け検定対応の講習を
受講されています。
2級と3級は 基板やコネクタ、部材は同じですが
使用する半田が異なります。
ここで
・3級で使用される 「共晶はんだ」
・1級と2級で使用される 「鉛フリーはんだ」
について簡単な説明と 広く使われている製品を
ご紹介いたします。
★3級で使用する半田は 「共晶はんだ(鉛入りはんだ)」です。
錫(スズ、Sn)と鉛(なまり、Pb)が
約6:4の比で混ざってできた合金です。(共晶はんだと呼びます)
ホームセンターなどで購入できるハンダで
Sn60/Pb40などと記載されているものはこちらのハンダです。
HOZAN H-712 と
千住金属工業スパークルRMA98スーパー
★1級・2級で使用する半田は 鉛を含まない 「鉛フリーはんだ」です。
電子機器は、長年埋め立て廃棄処理されてきましたが、
酸性雨により鉛成分が地下水に溶け出して
環境(人体にも)に悪影響を及ぼしているとの報告が世を騒がせました。
この対策として急遽登場したのが鉛フリーハンダです。
鉛フリーハンダが使われ始めてから、まだ20年程度です。
鉛フリーはんだは 濡れ性が悪く、作業も共晶はんだと比較し
随分と困難です。
・錫銀銅 【Sn-Ag-Cu】(すずぎんどう)の組成は
Sn96.5% Ag3% Cu0.5%です。
千住金属工業 エコソルダー M705
・錫銅ニッケル 【Sn-Cu-(Ni)】(すずどうにっける)の組成は
Sn99% Cu0.7%+(Ni)その他添加物です。
日本スペリア社 SN100C
1級・2級を受講される方は 事前に視聴頂いているeラーニングで
鉛フリーの特性や 共晶はんだとの違いなどの座学を終了した後
実技講習に参加して頂いております。
級別の詳しい実技内容については こちらをご参照ください。
2級 または 1級を受講される方は 必ずeラーニングで
鉛フリーはんだの特性について 学んで頂き
難易度の高い作業であるという認識を持って講習に参加いただけますと
幸いです。