検定合格率最新情報とすぐに改善できるミス
皆様こんにちは。
本日は 2020年9月単月のはんだ付け検定合格率 及び
累計合格率について報告をいたします。
☆2020年9月単月の合格率
受験級
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受験者数
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合格者数
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合格率
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1級
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9 | 3 |
33.3%
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2級
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23 | 14 |
60.9%
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3級
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5 | 2 |
40.0%
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☆はんだ付け検定開始(2011年7月)~2020年9月の累計結果
受験級
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受験者数
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合格者数
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合格率
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1級
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602 | 439 |
72.9%
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2級
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1361 | 930 |
68.3%
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3級
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490 | 337 |
68.8%
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☆はんだ付け検定集計結果 傾向
2020年9月単月の合格率は
累計合格率と比較しますと
かなり低くなっております。
コロナの影響で 実際の作業に従事される時間が
大幅に減っている企業の方も多いとの事で
一因であると考えられますが
今回は はんだ付けの技能ではなく
注意力や集中力で避けられるミスが多く目立ちましたので
不具合例を下に記します。
・ツノ:
フラックスの活性化している時間を過ぎて加熱すると発生します。
オーバーヒートを起こしている証拠となります。
フラックスが働ける時間内にはんだ付けを完了させる必要があります。
そのためにはコテ先の熱を最大限に効率よく母材と溶融はんだに伝える
必要があります。
・はんだくず・はんだボールの付着:
振動やショックで外れて移動するとショートの原因になります。
はんだ付け完了後は、キレイに掃除します。
・部品浮き:
はんだ付けは母材の固定が非常に重要です。
リード線などは、できるだけ動かないように工夫して固定します。
基板実装では、仮はんだ付けで固定した際に、浮きが発生していないか
確認することで防ぐことが出来ます。
・配線間違い:
検定は制限時間があるため、焦ってしまい資料のチェックが疎かになりがちです。
作業時に慌てず1つ1つ確認することが重要です。
・部品の位置ずれ:
主に表面実装部品で多く発生しています。
仮はんだ付けで固定した後に、ランド(パッド)に対して大きくずれていないか
確認することで防げます。
・はんだ忘れ・未実装:
ご自身では、はんだ付けしたつもりなのですが、
顕微鏡で観察するとはんだ付け接合されていない不具合です。
肉眼ではわかりにくいため、必ず実体顕微鏡によるチェックが必要です。
いかがでしょう?
制限時間内での作業のため、ある程度のスピードも必要ですが
上記の不具合は注意することで防げます。
いずれも発生したらクレームにつながる大きな欠陥です。
作業に慣れている方でも犯しがちなミスですので
合格対策の一つとして ご留意頂ければと思います。
講師陣も検定前の注意事項として
声掛けを徹底して参ります。
スタッフK