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1級はんだ付け講習(微細部品)・検定 開始しました。 協会セミナールーム

7月19日(木)に引き続き、7月20日(金)、

滋賀の協会セミナールームで、

1級の課題 微細部品のはんだ付け講習を開始しました。

 

1級の受講者は3名で、

ハーネス事業や、測定機器の製造、機器修理を業務で行っている方が、

受講されております。

 

本日の課題は、QFP、1005サイズのチップ部品のはんだ付けといった、

肉眼では、はんだの融ける様子がわからない小さな部品を、

顕微鏡を覗きながら、実装します。

 

顕微鏡を覗きながら、作業をすると、

遠近感が上手く取れないため、少し慣れが必要です。

 

受講者の方からは、

「部品の距離感や、コテの浮き具合などが、解らない」といった声を良く聞きました。

講習の終了するころには、距離感を掴み、微細部品のはんだ付けをされておりました。

 

特に、微細部品のはんだ付けでは、

はんだの表面張力を利用して、はんだ付けを行いますが、

コテ先が綺麗な状態でないと、上手くはんだ付けを行うことが出来ません。

 

コテ先が「ピカッ!」と光った状態でないといけません。

鉛フリーはんだを使用すると、コテ先はよく酸化します。

 

コテ台にコテを戻す際は、コテ先全体を、はんだコーティングすることで、

コテ先の酸化を防ぐことが出来ます。

 

例えば、

「コテ先にほんの少しだけはんだを盛って、コテ台に戻す」方がいらっしゃいますが、

これでは、はんだコーティングされていない部分は、酸化が進み、

コテ先から上手く熱を伝えられなくなります。

 

コテ先にはんだを付けることが目的ではなく、

コテ台に戻す前にはんだを盛ることで、コテ先の酸化を防止することが目的です。

 

微細部品に限らず、大きな部品でも、酸化したコテ先では、

上手くはんだ付けを行うことが出来ません。

 

コテ先が「ピカッ!」と光った状態を意識して、

今後のはんだ付け作業に取り組んで頂ければと思います。

 

20日(金)の午後からは、はんだ付け検定です。

前日、受講して続けて受験される方や、

講習を受講し、一旦日を置き、練習を行ってから受験される方もいらっしゃいます。

 

検定の様子

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

検定は、制限時間が加わり、難易度が高くなります。

焦って作業を行って、はんだ付け不良を見落とす方は多いです。

 

重要なのは、カラゲや予備はんだ等の下準備を落ち着いてすることです。

予備はんだ、線の固定、部品の位置決めがしっかりできていれば、

素早く・綺麗にはんだ付けを行うことができます。

 

逆に、早く作業をしようとして、予備はんだなどを疎かにしてしまうと、

上手くはんだ付けが出来ません。

 

下準備なども、はんだ付けにおいて重要なスキルだということを、忘れないようにして下さい。

 

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