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はんだ付けに光を!(2015.12.22)幕張での検定結果

こんにちは、はんだ付け職人です。

今日は、去る11月19-20日に開催した千葉県幕張の
「高度ポリテクセンター」で開催した「はんだ付け検定」の結果報告です。

受講者は34名、受験者数は31名様でした。

それぞれ級別の受験者数と合格率は、

3級 受験者数6名 合格者数 3名 合格率50%
2級 受験者数18名 合格者数 12名 合格率66.7%
1級 受験者数7名 合格者数 5名 合格率71.4%

平均合格率 64.5%という結果でした。

2015年10月までの累積合格率74.7%程度と比較すると、
合格率が低くなっています。

今回の講習は、今までにいただいたアンケートの結果を踏まえて、
座学での講習時間をさらに縮めて、その分の時間を実習に振り分けました。

1級の講習を受講の方には、2日目に専用の講習時間を取って、
詳しく微細表面実装部品の実装方法を解説させていただき
実習時間に実際に作業を体験していただくことで理解していただきました。

また、ラグ端子とDサブコネクタに使用するリード線は、
予め、自動機で途中まで被覆を剥いたものを支給し、

ワイヤーストリップの技術差による、はんだ付け出来栄えの差が
出ないように変更しています。

それでも合格率が低かったのは、基板実装を一度もやったことが
ない方や、「はんだ付けそのものが初めて」という方が、
相当数いらっしゃったことが影響しています。

講習で、はんだ付けの基礎知識、技術を1日学んで、
はんだ付けの技術を身に付けることが出来ても、

制限時間という制約がある中では緊張して
なかなか、思うような作業が難しいのが本当です。

なんとか、時間内に課題を終了できても、ルーペや実体顕微鏡での
チェックを行う時間が無いと、致命的な欠点を見逃してしまいます。

※・・・これ、重要です。
自分では「上手に出来た!」と思っていても、
未はんだ付けなどの致命的欠点があることがあります。

今回、残念ながら不合格になった方も、基礎知識を理解されて、
最適なはんだ付け技術を学ばれたわけですから、

少し練習すれば、制約があったとしても余裕のある作業が
出来るようになるはずです。

少し練習されてから、是非再挑戦していただきたいです。
検定開始より2015年11月中までの受験者総数835名の累積合格率は、
それぞれ、

3級  受験者数174名  合格率75.9%
2級  受験者数464名  合格率78.7%
1級  受験者数197名  合格率74.6% でした。
平均合格率           77.1%
検定用の公式教材は、こちらで購入できますので、
受験前に一度試していただくと問題点を確認して頂けます。

特に、ケーブルはんだの経験がない方は、Dsubコネクタを
一度経験しておかれることをお勧めします。

基板実装では、実際の製品さながらに
基板に放熱するGNDパターンが設けてありますので、
1005、1608チップなどは、まったくはんだを溶かすことが
できない方もいらっしゃいます。
(いじわるな設計になっています)

1級合格のためには、このあたりの攻略法が鍵になるのですが、
講習では、基板面からの熱の伝え方、はんだの表面張力の
活用の方法を図解して解説、その後 実習をしていただいています。

実践での応用力が身に付く講習です。

では、明るいはんだ付けを!

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